院長ブログBLOG

検査の話

このところインフルエンザは、小康状態で、患者さんはボチボチなんですが、 2人程、 B型  の患者さんが出ました。 何故か、 B 型のインフルエンザは、流行の終わり頃に出てくる事が多いので、そろそろ流行も終わりに近いかと思います。 一応、熱が高く出てインフルエンザの疑いがある方は、検査をしますが、ここで、問題は、熱が上がったり下がったりするタイミングと、検査のタイミングが合わないと検出できないと言う事ですね。 何も1分、1秒を争う訳ではありませんので、高熱が出てから最低9時間、なるべく12時間以上たってから検査をしますからね。 この条件を守らないと鼻の奥をグチャグチャやられてイヤな思いをしても、陰性だったらもう一度やり直しです。 時々、患者さんで、この検査で懲りて、入って来るなり、「お鼻やらない?」 と何度も何度も聞く子がいますので、かわいそうです。

そして、ここが重要なんですが、検査が陰性の場合は、”インフルエンザでは無い” と保障するものではありません。 陽性の場合は、インフルエンザと診断されますが、陰性の場合は、検査の条件が悪かったので陽性にならなかったインフルエンザの可能性はあります。 ”逆は必ずしも真ならず”です。

この検査に対して、批判的な意見もありますが、子供ですし、なるべく検査してから治療を決めたいと思っています。 中には、検査の必要を認めないで、臨床症状だけで診断可能だという医師もいますが、これだけ検査が発達してきたのには、理由があるのではないでしょうか? 只、日本程検査して直ぐ薬を飲む、と言う国は世界でも類をみないそうですが、お国柄もあるんでしょうね。 私は、我が子だったらどうするかと言いますと、やはり検査をして、診断が決まってから薬を出すと思います。

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