院長ブログBLOG

世界の死亡原因

今日、パラパラと見ていた本に、 WHO に依る1990年と2020年の死亡原因の比較が載っていましたが、その変化が大変興味深いと思いました。 2020年は、予測ですけど、根拠があるんでしょうから、これは、まあまあ当たると思いますよ。

1990年 1位  虚血性心疾患 (心筋梗塞等) ですが、これは2020年も 第1位です。 第2位 は 1990年も2020年も同じで脳梗塞みたいな脳の血管の病気です。 ここまでは全く同じでした。 「人間は血管から歳を取る」 という言葉がありますけど、これは真実なようです。コレステロール、要注意ですね。血管は、あまり働いているというイメージでは無いのですが、物流の幹線道路が壊れるとやって行かれなくなるんですね。

第3位、ここから変わってきます。 1990年は肺炎等ですが、2020年は 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) です。これが増えて来ると考えられているんです。 大気汚染の影響もあるかもしれません。 もともと、肺の病気が増えると言われていたんですよ。 酸素ボンベを持って歩いている方をお見かけしたこと無いですか? COPD と思われます。 呼吸が苦しいのでお気の毒ですね。

そして、驚くのは、1990年には多くの方が下痢 (第4位) お産 (第5位) 等で亡くなっていることです。これは、世界中での話ですから、途上国も全部ひっくるめての統計なんですが、1990年と言えばつい最近なのに、それでもこんな病気で大勢の方が亡くなっていたなんて残念な事ですよね。 日本ではとても少なかったと思います。 そして、1990年の死因は、 第7位 結核 なんですが、なんとこれは、2020年でもやっぱり第7位なんです。 まだまだ、結核は怖い病気なんですね。 私の母は大正生まれでしたが、結核が蔓延していて、お友達で、痩せて顔色が悪くなって弱って死んでしまった子が何人もいる、 それから、紡績工場等へ働きに行った女の子は大勢、結核で亡くなったと言っていました。これを人類が排除できるのはまだまだ先なのかもしれませんね。

そして1990年には、第8位は、なんと ”はしか” なんです。 今の日本では考えられないですね。 医療が進んで、”はしか” で亡くなるなんて、考えられない事ですが、1990年の世界から見ると決して珍しい事では無かったんですね。 そこに少し驚きました。 それ以外は、交通事故、肺がんと続きますが、2020年は、胃がん、 HIV 、 自殺 という順番です。 自殺がそんなに増えるなんて悲しいですね。

時々、私の死因は何かしら、と考えますが、多分、肝臓病でしょうかね。 胆のうを取ったんですが、どうも今一つスッキリ良くならなくて残念です。 これが原因で命を落とすのかしら、なんて考えますが、なるべく痛いのや苦しいのは無しで、アッサリお願いしたいです。

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