まだまだ溶連菌が多いので、本を読んでいたら、関連した物が出ていたので参考になればと思います。 この菌は子供に多く、保菌者と遊んでいたり話をしたりして接触して感染します。幼稚園や学童に結構多いですね。 昨年の春からかって見ない程流行していますが、その理由は未だ判りません。
さて、感染するとおおきな特徴は、まず喉が痛い事、かなり痛いと言います。 熱が出る子も多いですね。理由は不明ですが、吐く事があります。 皮膚に赤い細かい発疹が出る事もあります。顔には歌舞伎の隈取のような紅斑が出る事があります。全部100%出るとは限りません。喉は一目で、溶連菌が疑わしい!と判る位炎症という物が強く出ますので慣れた小児科医でしたら、大丈夫です。
治療は世界的に決まっています。 ペニシリン系の抗生剤を10日間飲むんです。 これは、リウマチ熱とう厄介な病気を防ぐ為です。ペニシリン系にアレルギーの場合はセフェム系という物にしますが、こちらは、5日、又は7日です。これにもアレルギー等でダメな場合は、また別な抗生剤にします。適切な抗生剤を飲めば早く治り、主な症状が無くなれば、集団生活に復帰できますよ。2-3日で良くなるお子さんが多いですね。良くなったと思っても抗生剤は飲んで下さいね。サボってはダメですよ。
リウマチ熱というのは、あまり多くは無いのですが怖い病気です。 腎炎になる事もありますが、どちらももの凄く減りました。 溶連菌に付いての知識が普及し、キチンと治療出来るようになったからだと思います。ありがたいですね。 昔は、何処の小児科病棟にも必ず腎炎のお子さんが入院していて、可哀そうでした。3か月位入院しているお子さんが多かったですね。3か月も親と離れて入院なんて可哀そうです。今は殆どいないのでありがたいです。
さて、腎炎は感染してから平均10日後(リウマチ熱は平均18日後) が多いので、その頃尿の検査をした方が望ましいとなっています。 私がこの病気に罹り、親が気が付かないで、担任の先生に 「むくんでいる」といわれてやっと病院に行ったので、絶対尿検査した方が良いと思いますよ。 むくむまで気がつかないでは困るのに、むくんでも未だ気が付かないなんて呑気な親ですね。酷くならなくて良かったわ。溶連菌の写真を出そうと思ったんだけど、細菌学の本を見つけられないので、スマホで探して見てね。溶血、というのは、血液を入れた培地で培養すると周りの赤血球が溶けて赤い色素が丸く抜けるように見える事から付けられました。 連鎖状 と言うのは字のママ、 鎖のように連なっているの。 球菌というのは、丸いんです。 丸く無いのは桿菌と言って長細いんですよ。 まあ、早く言えば、数珠のように、又は女性のネックレスのように丸い菌が繋がっていると思って下さいね。