院長ブログBLOG

さあ、気合!

今日は一年の最後です。 小児科医にとって、長いお休みは心配です。 まだ回復期に入っていない子、病気の初期で診断が決められない子、予備の薬が必要な子、様々な心配が頭をよぎって休まりません。

以前は、休日救急がなかったので、よけいに心配でしたが、今は取り敢えず救急に行けばなんとかしてくれるので多少は安心ですね。 しかし、”コンビニ受信”と言っていつでも診てくれる、とばかりに救急の必要が無い方が大勢受信するので問題になっています。 救急の必要があるかどうか考えてから受信して下さいね。 小児科は圧倒的に救急患者さんが多いので問題になっています。 只、熱が高いだけで、とんでも無い時間に受信しないでくださいね。 午前3時、とか4時に起こされてはたまりません。 しかも、救急の必要があるのなら全然かまわないのですが、全く無い場合はその後、眠れませんので、(かなりムっとするから)支障をきたしてしまいます。 翌日、お休みでは無く、72時間連続勤務なんてザラですからかなり厳しいのです。 若い頃、一晩眠れない日があったら、二度と取り戻せないのだと肝に銘じました。

昔、大学病院に勤務していて、なんと、”泣き止まない”と言って、午前3時ごろ、両親、おじいちゃん、おばあちゃん、4人が赤ちゃんをつれてきたのですが、診察室ではもうすやすや寝ていてなんの問題もありませんでした。 翌日、ぼやいたら、同僚が、そういう場合は、ボーっと起きて行って、ボーっと診て、腹がたったりしちゃダメで、そのまま又ボーっと寝る、と言っていたのを思いだしました。これも一つの考え方ですね。

休日救急というと、いつでも診てくれる、と言う感じで、確かにそうなんですが、80-90% が不必要な患者さんなので、有料にするという考えも出てきています。 急場を救うという本来の意味が判っていない方が増えていると感じます。 救急の引き受け手も無くなってきています。私も以前は引き受けていたのですが、さすがにもう勘弁して貰いました。

ついでに言うと、救急車は一回出動すると4-5万円かかるので、有料にするという案もでていますよ。これまた、不要な方が多く、タクシー替わりに使う方が多いからだそうです。中には、飼っている猫が具合が悪いから、と救急車を要請したケースもあるそうです。さすがにこれは却下されました。

私は、必要な方も受信しないでと言っているのではありませんので、間違えないでくださいね。 必要ない方はやめて下さい、と言っているのですよ。当たり前の事なんです。

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