先日行った講演会で、「子供には愛が必要」というお話しがありました。 もっともな事だと思います。 チンパンジーの赤ちゃんの実験で、針金で出来ている骨組だけのママの形をした模型に哺乳瓶を付けた物、(おっぱいは貰えるけど、針金の枠組みのみで抱き着いてもどうにもならない)と、哺乳瓶は無いけど針金にフワフワした毛皮のような物が付いていて (本物のママに近い感触のみ) と両方与えると、子ザルは、フワフワの方に一生懸命抱き着きます。 おっぱいが出なくても可愛くしがみついていました。 その時、抱き着くと、ほんのわずかでも、ママの形をした骨組みが反応すると (少し体が揺れる程度でも) その子ザルは大きくなって子育てができるようになるんですって。これは実は有名な実験なんですけど、愛情を注いで育てられると、愛する事が出来るようになるという事の基本的な証明とされています。 この反対にだきついても、ママの針金が、全く無反応だとその子ザルは、将来子育てが出来なくなってしまいます。モチロン、人間にもお猿にも愛情もおっぱいも両方必要なんですけど、どうしてもとなったら、多少飢えても愛情が欲しい、という事でしょうか。 でもそれまでに飢え死にしてはダメですよ。 これはお猿の実験の話ですが、人間の場合でも事情があって多少上手くいかなくても、誰かが変わりの愛情を注いでほしいと思いました。昔は近くにお婆ちゃんやら、オバサンやら居たんですけど、今は難しい処ですね。 学童保育では愛情を注いでくれるかしら?