私達の薬はどうして、どのような仕組みで効果を表すのでしょうか? えー、何でも言いから効けば良い? そういう訳にも行かないのよ。 だって効かない場合、その後どうすべきか、という改善策も見付けないと困るから、一応仕組みが判らないとね。
さて、大部分の薬は、飲むのですから、食堂、胃、小腸と進んで行って、主に小腸で吸収されて血液中に入ります。その血液は全身を巡る訳ですから、15分から30分で目的の場所に辿り着いて効くんです。しかし、この血液があまり届かない場所もあって、苦労する時もあるんです。例えば、中耳炎の場合の、中耳という鼓膜の向こう側はなかなからしいです。
直接振りかけるとか塗るとかいう使い方もあるんですけど、これは、皮膚とか目とか、かけられる場所でないとダメですね。
外国で良く使われる座薬という物は、腸から吸収されて血液に入るので殆ど同じ仕組みですが、 日本人にはあまり馴染みが無いですね。 小さいお子さんは、熱が高いとイヤがって上手く薬を飲まなかったりしますので、座薬が良いですよ。量も狂いませんし、オリーブ油を付ければ、痛くも痒くも無くスッと入ります。でも怖がって上手く出来ないママもいますし、刺激で排便してしまうお子さんもいますね。 使った直後に排便してしまったら、便を見て下さい。 白い塊やドロっとした物が出て来ていればもう一度やり直しです。大丈夫、飲むのと同じ、上から入れるか、下から入れるかの違いだけです、と言うんですが、慣れないと驚くみたいです。 外国は座薬が多いと聞きますけど、飲むと胃の具合が悪くなり易いのですが、座薬はそれが無いのも長所ですね。
最近、貼付剤 という貼り付けて、皮膚から吸収されて効く物も出て来ていますね。
つまり、薬は、飲んだり、座薬として入れたり、貼り付けたりして、結局は血液に入って、運ばれて、目的の場所に届いて効くんですね。それ以外は直接、目的の場所に塗るとか張るとか、噴霧するとかです。