院長ブログBLOG

問題、その2

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医大の不正入試を調査していたら、オマケに女性の受験者が大幅に減点されていた事が明るみに出てしまいました。女性への差別なんて珍しくも何とも無いのですが、入試の段階から今回のように露骨に差別するのには驚きました。私はお国の大学出身なので、そんな事、夢にも考えていませんでした。 女性を減らしたい理由は、「戦力にならないから」という事です。昔からちっとも進歩がありませんね、良い加減にして頂戴と言いたいです。又は、ヤケになってナイショで言うと 「お00達、良00減にしないと貼り0000」 です。

医師になるのは大変厳しいのです。大学が6年、その後、医局に入り、10年はかかります。18歳から16年かかるので、単純計算でも36歳なります。 丁度医師として重要なトレーニングの時期と人生の基礎を築く時が同時ですし、特に女性の場合は結婚、出産、育児、と重なりますし、育児は、その後も延々と続きます。その為、大学では、どうせ、大した戦力にならないから女性は入局さない、と公言する科も多かったんですよ。苦労して教えても、ムダという事でしょうね。私達は卒業しただけでは、どうにもなりません。 医局という処に入り、上の先生と寝食を共にするようにしていろいろ教えて貰うんです。そしてやっと一人前になるのに、入局させない、というのは門前払いです。 かくいう私の母校も、小児科の教授は 「タローちゃん」というアダナでしたが、「女性は入れない」と公言していました。私は母校に残らなかったので平気でしたが、やはりこれは良く無い事です。 私は入局後、教授に 「渡辺君、お子さんを先にしますか、 学位を先にしますか?」と聞かれました。 即座に「学位を先にお願いします」 と答えましたが、子供を先にしたら、学位は無いと思います。 そんなにあれもこれもは無理ですよ。 女性医師は、当直はしない(子供がいるから) 9時―5時で帰る、(保育園のお迎えがあるから) 関連病院への派遣出向には行かない (夫、子供と離れるのでムリ) といろいろ勤務に制限があり、それなのに、お給料は男性医師と同じ額を欲しい、急な子供の発熱等で休み同寮に迷惑を掛けるがお返し (替わりに何かを交代してやる)をしない、しかもこれは女性の権利だから当然だと思っている等々、同僚の男性医師にも嫌われています。私も若い頃、勤務先の縄張り病院が遠くにあり、偉い先生が「女性が行かないのは怪しからん」と言って怒るので 「私、行きます」 と言ったら 「オウ、行って貰おうじゃないか!」 と凄まれました。 今では会社員の女性も海外出張でも何でもするようですね。そういう意味では時代が変わりました。長くなりましたので、この続きは又明日にしますね。

  1. 合格しました

  2. 昨日は休診

  3. 食べられる花

  4. 痩せ過ぎ注意

  5. 最愛の男性

  6. 今日は、、、

  7. やはりこれが多いのかも知れません。

  8. 認知症の予防

  9. 認知症が問題ですね

  10. 代替え機

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