院長ブログBLOG

痒みの話

水曜日に研究会に行ったので、その事を書こうと思っていたんでした。 稲城市立病院という所に行きましたが、生田ではあまり馴染みが無いでしょうかね。多摩区でも中之島とか、南武線沿線の方は行くようですよ。病院も綺麗です。 皮膚科の主催で、痒みについての講演がありました。 小児科はアトピー性皮膚炎の痒みが問題ですから (大人もですけどね) 興味のある話題です。

小児科医にとっては、アトピー性皮膚炎の痒みが大きな問題でしょうか。 この痒さはかなり強く、眠れない、引っ掻いてそこから菌が入って化膿する、等困った問題が起きて、生活の質が落ちてしまいます。そこで、この痒みをなんとかしようと研究している先生もいて、いろいろ面白い事が判ってきました。 アトピーの人の皮膚には、痒みを感じる神経が異常に発達してしまって伸びているとか、普通だったら、痛みを感じると痒みは感じないのに、アトピーの人は、しっかり痒みを感じるとか言った事です。要するに、異常に痒いという事のようでした。

アトピーの場合は、痒いから掻く、掻くと皮膚が痛んでアトピーが酷くなる、 そこでますます痒くなる、という悪循環に陥ってしまいますので、痒みの改善が重要なんですね。

痒くても感じないようにすればいいのですが、その薬は、抗ヒスタミン剤と言う名前です。痒みを感じないようにするだけでは無く、いろんな作用があるんですけど、鼻水を止めるとか、蕁麻疹を抑えるとかですね。副作用は眠くなるということです。頭がぼーっとしてしまう事もありますね。

これに近年いろんな新しい物が出てきました。 副作用も少なく、効果も良いという話です。 子供用もできました。 これだけで全てが解決する訳ではありませんが、かなり、良い方向へ行っていると思います。

只、アトピー性皮膚炎は、原因が判りませんので、原因を取り除いて治すということはできません。軟膏を塗って良い状態を保つ、痒みをコントロールしてその皮膚が悪くならなように良い状態をキープするという訳です。

私が医師として働いている間に、アトピーの本当の原因とか、綺麗に治ってアトピーとサヨナラする方法が判れば嬉しいナと思っています。

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